【新NISA】試練の時が始まるか?
こんにちは。FPの金蔵(きんぞう)です。
年初来、ずっと好調だった米国株式ですが、先日の3月の米消費者物価指数(CPI)発表以降、少し潮目が変わりましたね。
米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の早期利下げによるソフトランディングを期待していた市場は、想定外のインフレ再燃にショックを受けた感じでしょうか。
株式市場は経済の先の状況をどんどん織り込んで動いていきますから、高金利継続による急激な景気悪化(ハードランディング)のシナリオが現実味を帯びるに従って、今後相場は軟調になる可能性があります。
以下、米国S&P500に連動するバンガードS&P 500 ETF(ティッカー:VOO)の年初来の値動きです。
今年から新NISAで米国株式や全世界株式(オルカン)への投資を始めた方にとっては、投資をつづけていけるか試練の時を迎えるかもしれません。
人間は単純な生き物ですから、株価の上昇が続いている時は、追加投資もやりやすいですし、毎日増えていく評価額を見るのも楽しいでしょう。
しかし、ひとたび市場が下落傾向に入った時、追加投資を続けていけるのか、保有している株式を売却せずにいられるのか、投資家の実力が試されます。
このブログ*では、新NISAの年間投資枠を使って、米国株式やオルカンなどの投資信託を毎月自動積立で購入することをおススメしていますが、それは一切変わっていません。
毎月一定額を継続購入することで、株価の高い時は少ない数量、値段の安い時はたくさんの数量が購入でき、結果的に平均購入コストが大幅に下げられるからです。
ですから、これから相場が下落していくのであれば、安値で仕込める絶好のチャンス到来ですね。
もし上のようなグラフを見て、不安になる方がいれば、同じバンガードS&P 500 ETF(VOO)のチャートを10年以上の期間でぜひ見てください。
細かい相場の上がり下がりはありますが、長期的には右肩上がりのきれいなチャートになっています。
2020年のコロナショックによる大暴落も、今から振り返ってみれば、絶好の買い場でしたね。
株式投資は、投資対象の選別ではなく、投資する時間の長さで勝負するものだと思っています。
米国株式の様に、長期的に値上がりが見込めるモノであれば、数週間、数か月、数年単位での値動きはほとんど意味がありません。
今年から新NISAで投資を始めた20代、30代、40代の方々は、まだまだ先が長いですから、今後の短期的な相場の上げ下げに動揺することなく、どっしり構えて積立投資を継続していってください。
*(参考記事)
24年3月13日 『【新NISA】毎日の値動きが気になるあなたへ』
24年1月26日 『【新NISA】コツコツ積み立てが正解』
24年1月23日 『【新NISA】ほったらかしの極意』