【新NISA】高配当株への転換期?

こんにちは。FPの金蔵です。
先日のブログ*で、年初来、好調だった米国市場の流れが変わったことを書きましたが、更にそれを裏付ける動きがありましたので、お伝えします。
まず直近のS&P500の動きですが、代表的な米国ETF(上場投資信託)である、バンガードS&P 500 ETF(ティッカー:VOO)の動きを見ると、以下の通り、きれいな下降トレンドに入りました。

一方、このブログ*で何度も取り上げている、代表的な米国高配当株式ETFである、バンガード・ハイディビデンド・イールドETF(ティッカー:VYM)の動きは以下の通りになっています。

最近はVOOと同様に下降トレンドでしたが、ここ二日間、VOOの動きと乖離して値上がりしました。
これは、市場全体がいわゆるグロース株中心のキャピタルゲイン(値上がり益)狙いから、高配当株中心のインカムゲイン(配当)狙いへシフトしつつあることの現れであると個人的には考えています。
分かりやすい直近の例として、ロシアのウクライナ侵攻を発端として米国市場が絶不調だった2022年、一年間のVOOとVYMのトータルリターンを比較してみると、以下の通りです。

配当金込みのトータルリターンは、共にマイナスに沈みましたが、2022年、一年間に限ってみると、VOOに投資しているより、VYMへ投資していた方が資産へのダメージが圧倒的に少なかったことが分かります。
・VOOのトータルリターン -18.2%
・VYMのトータルリターン -0.5%
株式市場は先の動きをどんどん予測して動いていきますから、これは市場が今後訪れる株価の不調を予測して、資金をグロース株から、不況でも比較的安定している高配当株へシフトしている可能性が高いです。
但し、この動きに追従して、VYMなどの高配当株式を今から購入することはあまりおススメしません。
私は50代の団塊ジュニア世代であり、将来の自分年金形成のため、さらには資産全体の変動幅を抑える目的で、ずっと以前からVYMへ一定額を積立投資しています。
しかし、20代、30代、40代の若い世代であれば、VOOなど、米国株式やオルカンへ集中投資した方が長期間ではトータルリターンが高くなるからです。
ご参考までに、VOOとVYMのトータルリターンを過去10年で比較すると、以下の通りです。

VOOのトータルリターン220.3%に比べて、VYMのリターンは151%となっており、およそ1.5倍もの差になっています。
年代がある程度上で、残りの投資期間が短い方、私の様に将来の自分年金を作りたい方、資産規模が大きくなって、全体の値動きをマイルドにしたい方などは、VYMは最適な商品の一つだと思いますが、それ以外の方にはおススメしません。
いずれにせよ、直近のVYMの値動きは、迫りくる株式市場の悪化を知らせてくれる重要な一つのシグナルだと考えています。
そうった市場の動きをしっかり見据えつつ、いざそうなっても慌てずに、今後もどっしり構えて積立投資を継続していってください。
※投資はくれぐれも自己責任にてお願いいたします。
*(参考記事)
24年4月13日 『【新NISA】試練の時が始まるか?』
24年2月15日 『【新NISA】死ぬまで売らないVYM』
