モノの価値のはかり方

こんにちわ。FPの金蔵(きんぞう)です。
先日のブログ*で、近年日本円の価値が大幅に下落しているため、日本円でモノやサービスの価値を計ったり、投資の尺度にするのが難しくなってきているとコメントしました。
そんな中で、メルカリのようなフリマサイトは、モノの価値を正確に計れる数少ないツールではないかと最近感じています。
というのも、コロナで在宅勤務が始まった2020年以降、スキマ時間を使って、100点以上の自宅の不用品をメルカリで売ってきたからです。
その経験から言わせてもらうと、メルカリでは、モノに本当の<適正価格>をつけないと売れないことがよく分かりました。
1円でも高く売りたいのが出品者の本音ですから、最初は高めの価格設定がされることはあたりまえですが、メルカリでは<割高>なモノはほぼ売れません。
それは、個人や業者を含め、そのモノの価値をよく分かった、たくさんの目利きが日々サイトをチェックして、<割高>なモノには絶対手を出さないからです。
そして、その結果、メルカリでの落札価格=<適正価格>になっているのです。
例えば、最近出品した抱き枕は、ほぼ新品の状態だったので、新品価格2万円とメルカリでの落札価格を参考にして13,000円からスタートしました。
商品の状態が良かったので、<いいね!>はいくつか押してもらえるのですが、最初の値段設定では数週間たっても落札には至りません。
次に12,000円まで下げてみるのですが、まだ何の反応もありません。
メルカリの新機能で、<いいね!>を押した人だけに対して、期間限定の値下げセールをできるので、週末24時間限定で11,000円まで下げてみましたが、まだ売れません。
最後に10,500円まで値下げしたところで、ようやくお買い上げいただきました。
過去の出品でもそうでしたが、今回の抱き枕のように、割高なものは<適正価格>まで値下げしないと落札されないので、そのモノの本当の価値が分かるということですね。
おかげさまで、最近では新品をアマゾンで購入する前に、必ずメルカリでその<適正価格>をチェックするのが習慣になりました。
新品価格に比べて、大幅に安い値段で出品、落札されていたら、メルカリで中古を購入したり、そもそも購入自体をやめるようにしています。
特に書籍などは、話題になった本ほど、中古市場で出回りやすく、しばらくすると新品価格より大幅に安い値段で売られているので、新品では買わなくなりました。
メルカリで不用品を処分してお金を手に入れた以上に、余計なモノは買わない、中古市場ですぐに価値の落ちるものは買わないようになったことの方がプラスかもしれません。
ちなみに、家具や雑貨など、生活に必要な動産はいくら売っても一切税金はかかりません。
但し、一個または一組の値段が30万円を超えるような貴金属や宝石、骨董品などは課税対象になりますので、ご注意ください。
*(参考記事)
24年3月27日 『日本円では価値をはかれない?』
24年3月29日 『日本円で投資判断するリスク』