【相続】リニアと空き家問題
こんにちは。FPの金蔵(きんぞう)です。
長年停滞していたリニア問題が、今回の静岡県知事の辞任騒動をきっかけに大きく前進しそうです。
つい先日、JR東海から2027年の開業断念という発表があったばかりだったので、リニア建設に反対していた知事の辞任発表は大きなサプライズになりました。
私がなぜリニア開業に高い関心を持っているかというと、今までこのブログで何度も取り上げてきた、亡くなった父から相続した空き家がなんとリニアの新駅予定地の近くにあるからです。
前回2/29のブログで、修繕費が発生する賃貸をあきらめ、当面現状のまま保有するとお伝えしましたが、その判断の裏には実はリニアの存在があったのです。
つまり、もしリニアが早期開業するなら、その時期に合わせて高値で売却できるのではと考えていました。
だからこそ、2027年開業断念のニュースを見てがっかりしていた訳ですが、今回の知事辞任でまた希望が持てる様になった次第です。
もちろん、リニア開業までには、まだまだ山あり谷ありですが、リニア開業は、単に私の空き家の処理だけにとどまらず、年々深刻化する全国の空き家問題の解決にも役立つと思っています。
なぜなら、リニアで都市部と地方の移動時間が大幅に短縮できれば、私の様に都市部に住んで地方の空き家を維持管理する人の負担が確実に減るからです。
私の場合、現在、実家近くの空き家までの移動時間は電車と車で約3時間ほどですが、もしリニアが開業した場合、三分の一の1時間程度に短縮される予定です。
今は泊まりで帰省していますが、リニアができれば日帰りも十分可能です。
都市部で働きながら、貴重な週末に時間とお金を使って、遠方の空き家の管理を行っている人はかなりいるでしょうから、もしリニアができて、その方々の移動時間が減れば、かなり助かるはずです。
以下、国土交通省の資料にもあるように、リニア開業で都市部からの一日交通圏が大幅に拡大します。
また、リニアができることで、地方への移住者が大幅に増えることが期待できます。
東京や大阪、名古屋など、大都市へ数時間以内で移動できるのであれば、物価が安く、自然豊かな地方に住もうと考える人は多く、地方の空き家へのニーズも高まります。
現在、経済的価値のなさから放置されている地方の空き家の価値も大きく見直されるはずです。
例えば、以下、『田舎暮らしの本』の調査によると、移住したい都道府県ランキングで、ここ数年長野県が断トツのトップになっています。
リニアの新駅は長野県飯田市にできるそうですので、その周辺では間違いなく空き家へのニーズは高まるでしょう。
残念ながら、私の実家は長野県ではありませんが、名古屋以西にある、私の空き家がある県でも間違いなくリニアの恩恵があると思います。
まだまだ先の見通せないリニアですが、全国の空き家問題の解決のためにも、一刻も早い開業を期待しています。
*(参考記事)
24年2月3日 『空き家売却、求ム!正直不動産』
24年2月18日 『【空き家問題】先送りされるワケ』
https://fpjinwanofisu.webnode.jp/l/%e3%80%90%e7%a9%ba%e3%81%8d%e5%ae%b6%e5%95%8f%e9%a1%8c%e3%80%91/
24年2月24年 『【空き家問題】貸すのか、売るのか、それが問題』
24年2月29日 『【空き家問題】逃げるは恥だが役に立つ?』