【新NISA】それでも買わない日本株

こんにちわ。FPの金蔵(きんぞう)です。
日経平均が34年ぶりに最高値を更新して、日本株が盛り上がっていますね。
こういう時こそ、マスコミやネット上の情報に左右されず、自分の頭で考えることが大切です。
以前、このブログ*でも取り上げた通り、私は日本株を買いません。
そして、それは今も変わっていません。
その理由は、主に3つあります。
理由①日銀の金融緩和によって、<人為的に>作り出された株高であること
理由②少子高齢化という根本的な問題が一切改善していないこと
理由③国の借金=国民の借金が増え続けていること
<理由①>
ここまで物価上昇が進めば、経済学のセオリーとして、金利を引き上げて物価を安定させるのが、経済学のセオリーです。
そのセオリーを無視して、日銀(政府)があえて金融緩和(=円安)にこだわるのは、企業の業績を<人為的に>かさ上げし、目先の株高を演出するために他なりません。
瀕死の病人に、ドーピングをして、延命措置を施しているのと同じですね。
また、1200兆円以上にまで積みあがった国の借金のため、利払いの増加につながる利上げはできないという裏の事情もあります。
<理由②>
ここまで少子高齢化が進んでも、きっちりとした財源を増税で確保して、本気で問題に取り組む姿勢は一切見えてきません。
一人500円程度の医療保険料の負担増で、この難題が本当に解決できるのでしょうか。
政府は、負担増を伴う本質的な議論を避けて、外国人労働力に頼る小手先の対応で、何とか乗り切ろうとしていますが、人口減少の国へは企業は投資しません。
また、個人的に注目しているのは、今回で三度目となる夫婦別姓を求める訴訟の行方です。
未婚率の上昇が少子化に拍車をかけているにも関わらず、いまだこんな初歩的な問題に答えを出せない国に未来はありません。
<理由③>
24年度の政府予算案を見ても、国が借金を減らして、財政の健全化を進めるつもりが一切ないことは明らかです。
歳入の3割以上を国債(借金)で賄う異常事態を続けているのは、今声を上げれない、将来の子供たちに負担を押し付けているのと同じです。
私は、自分と自分の家族を守るために、日本企業を含め、日本という国への依存を少しでも減らすために、海外投資を行っています。
以上、少し悲観的な論調となってしまいましたが、暗い面にあえて目を向けて、問題の本質を見極めることは、最悪な事態を避けるために必要なプロセスだと思っています。
投資で一番大切なことは<分散>です。
投資する国や企業、業種を<分散>し、投資するタイミングも<分散>する。
日本で暮らし、日本円で収入を得ている以上、投資では、日本以外の国へ資金を<分散>させておくことが、これからの不透明な時代を生き抜くための知恵だと思います。
*24年2月9日 【新NISA】日本株を買わない理由
