【不動産】みんな売り逃げたい?

こんにちは。FPの金蔵(きんぞう)です。
昨年亡くなった父から空き家を相続してから、不動産に興味を持つようになりました。
今までずっと賃貸暮らしで、不動産を所有したことがなかったため、あまり興味がありませんでしたが、田舎の土地とは言え、初めて不動産オーナーになったので、他のオーナーの事に関心を持ち始めたのです。
私は大阪の郊外エリア、いわゆるベットタウンに10年以上住んでいますが、最近近所で目立った傾向がいくつかあります。
(1)駅近くの古い戸建てが壊され、更地で売りに出されている
最寄りの駅の近く、割と便利な場所には、おそらく1960~70年代の高度経済成長期に建てられたであろう戸建て住宅の密集地があります。
最近、その住宅地でぽつりぽつりと家が壊され、更地で売りに出されているのをよく見るようになりました。
おそらく住人が亡くなられたか、高齢で施設等に入居されたたため、売却されたものと推測されます。
そういうことに気づいて、改めて周りの住宅地を散策してみると、日中も雨戸やシャッター が閉まったままの空き家で、将来の売却予備軍が多数見つかります。
うちのエリアは、私鉄とJRが両方使える割と人気の沿線なので、空き家にしておくのはもったいないとすぐに再活用が進んでいるようです。
但し、近隣の住宅と密接していて、日当たりが悪かったり、敷地も狭いので、広々した田舎育ちの自分にはあまり魅力的には見えませんが。
(2)空き地の再開発や古い建屋の取り壊しが進んでいる
うちの賃貸マンションの目の前には、おそらく100台以上は駐車できる広々とした駐車場がありました。
但し、実際に利用されているのは2、3割程度で、都会にしては、ずいぶんもったいない土地の使い方だなあと前々から思っていました。
駐車場の一画は、立派な庭石が置かれ、背丈の高い樹木が植えられて、日本庭園風にになっており、地主さんの趣味も感じられていました。
それが昨年から急に再開発され、中規模の賃貸マンションと分譲住宅が現在建設されています。
どういった経緯でそうなったのかは、全く分かりませんが、おそらく代替わりで後を継がれた地主さんのお子さんが開発業者に売却されたものと勝手に推測しています。
都会であれだけの土地だと、固定資産税も相当な金額でしょうから、妥当な判断ですね。
また、この駐車場以外でも、近隣で長年放置されてきた古い大型店舗なども次々と取り壊され、賃貸マンションに生まれ変わっています。
改めて、なぜ今こういった再開発が急速に進んでいるのか理由を考えてみると、やはり人口減による、不動産価格の下落が今後顕著になってくるからではないと素人なりに考えています。
先週12日に発表になった総務省の人口推計(以下グラフ)によると、23年10月1日時点で、前年より約60万人近い人口が減少しており、今後も減少幅の増加が見込まれます。
2010年頃を境に、ちょうど緑の棒グラフが左右対称で徐々に下がっていく感じですね。

これから毎年100万人もの人口が全国で減っていくことを考えると、都市部といえども、不動産価格の下落は避けられないでしょう。
私が都会の不動産オーナーなら、下落が目立ち始めて一斉に値崩れする前に、一刻も早く高値で売り逃げたいですね。
日本人は右に倣えの傾向が強いですから、一旦そういったトレンドが始まると加速度的に不動産価格の下落が進む恐れがありますから。
但し、実際に私が所有しているのは田舎の不動産で、元々の値段が安いですから、下落してもダメージは限定的です。
先日のブログ*でも取り上げた通り、リニアの開業時期を見計らいながら、じっくり売却の時期を見計らっていきたいと思います。
*(参考記事)
24年4月6日 『【相続】リニアと空き家問題』
