3か月で5兆円稼いだ投資家

こんにちわ。FPの金蔵(きんぞう)です。
突然ですが、日本にたった3か月で5兆円以上の利益を上げた投資家が存在するのをご存じでしょうか?
あのウォーレン・バフェットも脱帽の驚異的な成績です。
それは日本の公的年金資金を運用する、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)です。
GPIFの発表によると、昨年10月~12月の3か月に、国内外の株価の上昇などを背景に、5兆7000億円余りのプラスになったそうです。
過去の記事で、日本の公的年金の苦境を散々嘆いてきましたが、年金資金だけはしっかり運用されていることを認めざるを得ません。
GPIFは、我々の年金資金200兆円以上の資金を運用しており、規模としては世界最大の機関投資家です。
ちなみに、200兆円以上の資金を運用するGPIFの職員数は何名いると思いますか?
なんとたったの200名弱!
職員一人当たりなんと1兆円の資金を運用していることになります。
なぜそんな驚異的な効率で資産運用できているかというと、
それは、ズバリ、指数連動のインデックス投資をメインにしているからです。
つまり、いちいち手間をかけ、個別の会社に選んで投資するのではなく、市場全体にまとめて投資できる投資信託を利用しています。
ちなみに、その投資先は、国内株式/国内債券/外国株式/外国債券の4種類に25%づつ、均等配分されており、円高/円安になっても、株が高騰しても、暴落しても、金利が上昇しても、下落しても、それぞれの影響が打ち消しあえるように、バランスよく配分されています。
これは、年金資金という、極めて長期間に渡って、安定的かつ慎重に運用しなければいけないお金の性格からきています。
ちなみに、個人でこのポートフォリオを再現しようとすれば、以下の4つの投資信託をネット証券などで、同額購入すればいいだけです(全て新NISA枠で購入可能)。
①三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)(信託報酬:0.05775%)
②三菱UFJ-eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(信託報酬:0.154%)
③三菱UFJ-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)(信託報酬:0.143%)
④三菱UFJ-eMAXIS Slim 国内債券インデックス (信託報酬:0.132%)
新NISAの資産運用で迷ったら、世界最大の機関投資家で、日本で最も<保守的に>巨額の資産を運用するGPIFの運用スタイルをそっくり真似してみてはいかがでしょうか?
今後の世界経済の動向によって、株価の乱高下や金利や為替の変動が見込まれますが、そういった変化に合わせて、上記4つの異なった資産の価格がそれぞれどう変化していくのかを見てみるのも、とても良い投資の勉強になると思います。
その際は、まずは大きな金額をドカンと入れるのではなく、ムリのない範囲で少額からコツコツ積み立てていくことをおススメします。
※投資はくれぐれも自己責任にてお願いいたします
